現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、うつ病の症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
抗うつ薬SSRIと子供
1980年代〜1990年代前半にかけで子供〜思春期の年齢層での抗うつ剤SSRIの臨床試験がいくつか行われたが、いずれも抗うつ剤SSRIの効果を示すものはありませんでした。(R. Fisher and S. Fisher, “Antidepressants for Children: Is Scientific Support Necessary?” Journal of Nervous and Mental Disease 184(1996))
しかし、実際の臨床では子供に抗うつ剤SSRIに漫然と投与がなされています。
英国のMHRA(医薬品医療製品規制庁)は2003年6月、18歳以下の患者には抗うつ剤SSRIのパキシル(パロキセチン)を投与禁忌としています。その後も検証を続けたMHRAは、2003年12月、プロザック(フルオキセチン)を除く抗うつ剤SSRIを若者に適用した場合のリスクと利益のバランスは好ましいものではないと結論しています。国際的にも同様の措置が広く行われ、青少年への抗うつ剤SSRIの処方は最近大きく減少しています。
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