うつ病の治療・症状でお悩みの方へ

現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、うつ病の症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。

不安障害の根本治癒

不安障害にはパニック障害、広場恐怖症、社会恐怖症、対人恐怖症、全般性不安障害から強迫神経症、トラウマによるストレス障害まで様々な障害が含まれます。まずは社会不安障害(社会恐怖症、対人恐怖症を含む)から見ていきましょう。

社会不安障害の症状・診断1

社会不安障害の症状の中核は他人からみられている状況での行為や、他人との関わりにおける持続的かつ過度の不安恐怖とそれに対する回避行動です。本人もこうした恐怖過度で非合理的なものであることを自覚しています。

社会不安障害の症状には精神症状と身体症状があります

精神症状
(1)他人にみつめられることを恐れる。
(2)人前で発表することを恐れる。
(3)人と会食することを恐れる。
(4)人と視線が合う状況を恐れる。
身体症状
(1)人前で手や声が震える。
(2)手や腋の下に汗をかく。
(3)人前で顔が赤くなる。
(4)ドキドキする。
(5)頻繁にトイレに行きたくなる。

社会不安障害患者さんのほとんどが性格の問題と思い込み、治療可能な疾患であるとは思っていないため、自ら受診することはあまりありません。アルコール依存やうつ状態になって初めて受診する ケースがまれではありません。このような場合、背景に社会不安障害が存在しないか注意する必要があります。

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