現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、うつ病の症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
うつ病の現状について1
医師・臨床心理士のア谷博征と申します。平成19年度の自殺者総数も3万人を突破し、なんと10年連続して3万人を越えています。近年、「うつ病」や「うつ」予備軍を含めると自殺者の7割以上は、「うつ」などの精神障害が原因といわれています。この自殺者の7割は30〜50代の働き盛りなのです。アメリカではうつ病と診断される人がなんと10人に1人、脳あるいは感情の問題で治療が必要な人は米国本土全人口の15%をしめています。
「うつ病」にはどのような治療を選択すればよいのか?
当研究所には、日夜たくさんの患者様からご相談を頂きますが、以下の理由がほとんどです。
- @現代医療が信用できない
- A副作用の強い医薬品を使用したくない
- B抗うつ薬のの長期間の使用が心配
- Cうつ病の自然療法を受けたい
- D信頼できる医師を探したい
うつ病発症の原因は、脳に慢性炎症を起こすトリガー(誘因)がどこにあるのかを突き詰めることで明らかになります。
慢性炎症が起こる最大の原因として、腸からの自己免疫誘発源(Autogen:オートゲン)の侵入があります(腸粘膜に穴が開き、そこから異物や未消化のタンパク質が侵入する「リーキーガット」という現象です)。
その他にも皮膚(経皮的)、あるいは気道、肺の粘膜など外界の異物に接する場所から慢性炎症を起こす物質が入ってきます。
こういった異物侵入と各個人の遺伝子の相互作用で脳に慢性炎症を起こす濃淡が変わってきます。では、うつ病はどうやれば進行を防ぎ、治癒させられるのでしょうか?
崎谷研究所ではうつ病の根本治療として以下の4つのステップを実行して頂いております。
うつ病の自然治癒法4項目
1. 脳の自己免疫誘発源となるウイルス、バクテリア、食品、毒性物質などを避ける。
2. ナチュラルパレオレベル:食事法で腸からの自己免疫誘発源の侵入を断つ(リーキーガットを防ぐ)。
3. ファイトネスパレオレベル:私たちの遺伝子に適合した運動を取り入れることで慢性炎症の促進物質であるインシュリン、レプチンを低下させる。またトコンドリアの数を増加させることで慢性炎症を抑える。
4. メディカルパレオレベル;ライフスタイル改善で完全に自然治癒させる(食事を含めトータルした生活習慣改善を行う)