うつ病の治療・症状でお悩みの方へ

現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、うつ病の症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。

うつ病の医学ニュース(16)

「うつ百万人」陰に新薬販売高と患者数比例

うつ病を罹患している人が100万人を超え、この10年間で2・4倍に急増しています。国の調査では、うつ病など気分障害の患者は、2000年代に入り急激に増えています。

患者急増との関係が指摘されているのが、新規抗うつ薬「SSRI」です。年間販売高が170億円台だった抗うつ薬市場は、1999年にSSRIが登場してから急伸。2007年には900億円を超えています。まさに製薬業界のドル箱的存在です。医薬品業界を支配する財閥の意向で動く米国での悪影響が属国である日本にも及んできたといえます。

製薬企業による医師向けの講演会やインターネット、テレビCMなどのうつ病啓発キャンペーンが盛んになり、一時的な気分の落ち込みまで、『病気ではないか』と思う人が増え、医師も気軽にSSRIを処方している現実があります。

うつ病は一般的に、きまじめで責任感が強い人が陥りやすいとされます。ところが近年は、「自分より他人を責める」「職場以外では元気」など、人格障害と呼ばれるタイプもうつ病に含まれるようになっていると推測されます。と話す。

海外では、軽症には薬物療法ではなく、カウンセリングや運動などを最初に勧める治療指針も多い。薬なしでも自然に回復するうつ病も多い事実を無視するべきでなく、最初にSSRIありきといった安易な医師の態度も是正が必要です。悪魔(資本主義者)に魂まで売ってはいけません。

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