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現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、うつ病の症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。

うつ病の医学ニュース(22)

うつ病と喫煙の関連

うつ病と喫煙の関連は、医療専門家によって長年観察されてきましたが、それが事実であり、かつ強力であるとの研究結果が、米国疾病管理予防センター(CDC)の研究者らによって「National Center for Health Statistics(NCHS)Data Brief 」(No. 34、April 2010)に掲載されました。

20歳以上のうつ病患者が喫煙者である可能性はうつ病でない人の2倍であり、うつ病の重症度が増すにつれて、喫煙者の数も増加していたそうです。

CDC国立衛生統計センター(NCHS)のLaura Pratt氏は「関連の強さは驚くものであった。うつ病と喫煙の関連は徐々に強くなってきた」といいます。1952年、1970年の研究では、米国人において有意差のないわずかな関連性が認められたに過ぎませんでしたが、同氏らが今回、2005〜2008年の全米健康栄養調査(NHANES)の情報を分析した結果、以下のことが判明しました:

  • 20歳以上のうつ病成人患者では約43%が喫煙しており、うつ病でない同年齢の成人では22%であった。
  • うつ病でない女性の喫煙率は男性よりも低かったが、うつ病を有する女性の喫煙率は男性と同様であった。
  • うつ病が悪化するにつれて、成人喫煙者の割合は増大した。
  • うつ病の喫煙者の喫煙量は、うつ病でない喫煙者よりも多い。
  • うつ病で喫煙する成人はうつ病でない喫煙者に比べて禁煙する可能性が低い。

2005〜2008年では20歳以上の米国成人の約7%にうつ病が認められ、調査時にうつ病を認めた55歳未満の成人の約半数が喫煙者でしたが、同年齢のうつ病のない群では喫煙者が4分の1未満でした。また、20〜39歳のうつ病の女性の50%が喫煙するが、うつ病でない女性は21%のみであり、臨床的にうつ病と診断されない軽度の抑うつ症状が認められる成人であっても、症状のない人に比べて喫煙する可能性が高いことも判明したようです。

そういえば、うつ病の方をみていると喫煙がストレス発散法の現実的な方法に見えるときがありますね。私は副流煙で大災害なのですが・・・・・・

必要以上のものを抱えるのは向上心のあるひとは能力に応じてやっていますが、それを自分のスタイルと余り拘泥するところに行きすぎがあり、うつを発症する素地があるのではないでしょうか?日本人に多いような気がします。一生懸命仕事するんですけど、あまり実がないのですよね。SSRIを服用しなくとも「こだわり」をなくすだけで世界が変わるのですのが。

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