現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、うつ病の症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
抗うつ剤の副作用P.4
抗うつ剤(三環系、四環系抗うつ薬)の注意すべき副作用4
三環系、四環系抗うつ薬は、抗コリン作用、抗α1作用、抗ヒスタミン作用を持つため以下の症状がでやすい。
- ◎抗コリン作用
- 頑固な便秘、排尿困難、口渇、ドライアイなど
- ◎抗α1作用
- 血圧低下によるふらつき、めまい
- ◎抗ヒスタミン作用
- 眠気、倦怠感、体重増加
- ◎中枢神経刺激症状
- 抗うつ剤のSSRIのactivation syndromeと同じ神経刺激症状がでるが、抗コリン作用、抗α1作用、抗ヒスタミン作用が前面に出やすいためマスクされている。しかし、イミプラン(トフラニール:三環系抗うつ剤)では、SSRIと同じactivation syndromeが起こる。
- ◎妊娠中の服用によって胎児に四肢奇形が報告されている(三環系抗うつ剤:イミプラン)。
- ◎性機能障害、性欲の減少(三環系抗うつ剤:塩酸アミトリプチリン)
抗うつ剤の副作用P.4