現役医師であり統合医療の第一人者である崎谷医師が、うつ病の症状・原因・治療に悩む方に対して情報を発信しています。
うつ病の治療P.6
それでは、私のうつ病の現代医療の治療についての見解をお話したいと思います。
まず、なんといってもSSRIを中心とし抗うつ薬治療についてです。
一時的に使用抗うつ薬に限らず医薬品はあくまでもするものだと考えています。
ステロイド、利尿剤など古典的な医薬品は、救急医療では欠かせない必須薬です。しかし、これを慢性疾患に用いることは慎まなければいけません。うつ病も慢性疾患です。
ガンなどで服用を続けなければならない抗がん剤というのも私は考えものだと思っています。
それは、長期間のメリット・デメリットは製薬会社、お役所、医師など誰も視野に入れていないからです。
たいていは、大きな副作用がおきてから大騒ぎするのですが、毒を長期間服用すれば何かが起こるのは当たりまえですよね。ですから、抗うつ薬を用いるとしても(私は投与しませんが)短期間に限るべきです。アメリカのガイドラインでも長すぎると思います。結核の治療などでも長くても1年の服用です。
次にECT(電気ショック)についてです。
これはうつ病の救急処置と考えてください。ですから、悪化したうつ症状の救急処置としては必須のものと考えています。
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